住宅ローンを支払えなくなった際、債権者へ相談をして任意売却をする手段があります。その際、少しでも不動産を高く売却するために任意売却に強い不動産会社を探す必要があります。しかし、なかには悪徳業者も存在するので注意しましょう。ここでは、心置きなく任せられる不動産会社選びのポイントを紹介します。
任意売却には専門知識が必要不可欠
任意売却の業者選びは専門知識に強いことが重要です。ここでは、優秀な業者を選ぶためのポイントを紹介します。
任意売却専門業者がある
不動産取引のひとつである任意売却ですが、通常の不動産会社よりも専門業者がおすすめです。難しい分野なので、通常の不動産会社では充分な対応ができない場合があります。
任意売却の特性として、通常の売却よりも売主の要望が高くなることが多いです。大概は、売却したくはないものを仕方なく売却することが前提です。住宅に愛着があり、気持ちが穏やかでない場合もあるでしょう。
また、できる限り債務を減らすことを目的としているので、高額売却を望むことは一般的です。さらに、連帯保証人へ迷惑をかけたくない気持ちなどもあるでしょう。通常の不動産会社であれば時間をかけた対応がしにくく、深いコミュニケーションがとれない場合もあります。
しかし、専門業者であれば、心に寄り添った対応が可能です。あらゆるデリケートな問題にも、経験値があるので真摯に向き合ってくれます。
実績と交渉力
任意売却をするときは、その後債務が残ることが大半です。売却をしても住宅ローン全てを補えることは少ないです。また、固定資産税の滞納なども想定できます。そこで、金融機関や役所へさまざまな交渉ができる不動産会社は優秀といえます。
また、債務を減らすことはできませんが、債権者から引っ越し代負担をかなえることがあります。10万~30万円ほどの負担をしてくれるので、とても頼りになるでしょう。ほかにも難しい書類手続きを簡単に済ませるように、仕向けることもできます。
実績を積むと交渉力があがり、訪問先の傾向をとらえたコミュニケーションが可能となるのです。また、売却後の返済計画を無理のないペースで進められます
実際に悪徳業者はどんなことをするの?
悪質といっても、具体的にどのようなことがあるか理解が必要です。以下の項目はとくに気をつけて警戒心をもちましょう。
違法な手数料
一般的に仲介手数料のみが必要費用になりますが、それ以外の請求には注意が必要です。宅地建物取引業法により、そのほかの費用請求は禁止されているからです。また、仲介手数料は売却代金から差し引かれるので、直接の支払いは発生しません。相談料・着手金・サービス料など、他の費用請求をされた場合は悪徳業者の可能性がとても高いでしょう。
依頼をわざと放置する
相談後、手間のかかる依頼は放置されることがあります。しかし、時間がかかると強制的に不動産を奪われる、競売が発生するでしょう。競売になると売値は大幅に低くなるうえ、引っ越しスケジュールをたてる余裕がありません。
経済状況がさらに悪化する要因です。表面上では「買主との交渉が難航している」「時間をかけたほうが高く売れそう」などといわれ、取引しているフリをします。しかし、任意売却には期間が設けられており、ゆっくりしてはいられません。
また、ほかの業者に依頼しなおしても期間はリセットされないので、日数には敏感になりましょう。
相場より安すぎる買い取り
任意売却の方法として、不動産会社自体が買い取る場合もあります。そこで、注意すべきは価格です。悪徳業者は相場より大幅に安く買い取るので、その後返済が上手くいかなくなるでしょう。
さらに、債権者側に同意を得られない可能性が高くなり、任意売却自体ができないこともあります。とくに、競売期限がせまっているときに提案されがちで、焦って判断すると大きな損失です。
お金を騙しとる
売却価格を実際より安く報告して、渡す金額から抜き取るといった悪質な行為もあります。さらに、売却すると音信不通になるといった業者も存在します。不動産売買は必ず関係者全員が対面で行うので、代理人を提案される場合は警戒しましょう。自身での確認が必要です。
高額な引っ越し代を売りにしている
任意売却は債権者からの善意で、引っ越し代負担をしてくれることがあります。引っ越し代負担には、業者の交渉力が必要とされており、多くて30万円程度です。しかし、失敗してしまうと負担はされません。
そのなかで、高額な引っ越し代金負担をアピールする業者が存在します。必ず負担があるように思わせたり、30万円以上が負担されるといったアピールは悪質です。
優良業者を見極めるコツを紹介!
悪徳業者を選んでしまっては、心身共に疲弊します。納得いく業者を見極めるために以下の項目に気をつけましょう。
任意売却の実績
任意売却は実績があるほど、信頼できる業者と言えるでしょう。経験によるノウハウが蓄積されているので、さまざまな事情に臨機応変な対応が可能です。金融機関や役所に対するアプローチもスムーズに進めてもらえます。また、不安や難しい内容を分かりやすく説明してもらえるので安心です。
司法書士・弁護士の存在
司法書士や弁護士といった、法律のプロと連携していると安心です。任意売却後の債務整理について、相談しやすく頼りになるでしょう。もし、自己破産を検討している場合など、厳しい状態にあるときは重視すべき点です。また、自分で法律家を探す手間をはぶけると、心の余裕にもなります。
まとめ
任意売却をする方は危機迫った場合が多く、悪徳業者に騙されやすくなるでしょう。しかし、きちんとポイントを抑えるとで、優秀な業者を見つけることが可能です。埼玉ではたくさんの任意売却専門業者があります。
複数を比べてみて、信頼できる業者を探しましょう。将来、少しでも余裕がある生活をするために、落ちついて選ぶことが重要です。